ジリジリジリ
別に凄い勢いで後ずさっているわけじゃないよ。
知り合いの爺さんに作ってもらった、超特大の目覚まし時計の音なんだ。
「眠い」
最近、非常に眠くて参っている。春眠暁を覚えず、ってやつだね。
鉛のように重い瞼を何とかこじ開けると、そこはいつもの下宿の天井。
ピーピーピー
別に、おなかの調子が悪いんじゃないよぅ。
眠気覚ましのコーヒー出来たっていう、タイマーの音さ。これも、知り合いの爺さんの自信作で、目覚ましと連動して全自動でコーヒーをいれてくれる。もっとも、寝る前にコーヒー豆を入れとか無いと、タダのお湯が出来上がるだけなんだけどね。
けだるい身体を、何とかキッチンまで引きずっていって、コーヒーをカップに注ぐ。
「苦い」
砂糖を入れ忘れてしまいました。それでも、目覚ましに丁度いいから我慢して(ホントは面倒くさかっただけだけど)グッと飲み干す。
「熱い」
喉が、焼けるかと思ったよ。いれたてのコーヒーは、一気飲みには適さないね。
でも、おかげで目がばっちり覚めた。今日は、いつものように昼まで寝てるわけにはいかないんだ。
実は、さっきから何度も言ってる『爺さん』の遣いに行かなきゃならない。爺さんには、ずいぶんお世話になってるから、断るにことわれなくってさ。
さっさと身支度を整えよう。
寝癖を直すのに、洗面台で頭を水浸しにして、ついでに顔も洗おう。あっ、眼鏡つけっぱなしで寝たんだっけ。いったん外してっと。タオルでがしがし拭いてやる。
「ふぃー」
さっぱりしたぁ。
あとは、服、服っと。洗い立ての白いシャツに、ズボン。ベルトは……と、昨日と同じでいいや。春は近いけど、風はまだ寒いからね、我ながら情けないよれよれのコートに手を通す。
「最後に」
そう、最後に荷物を摘め込もう。スーツケースは……
「あれ?」
無いぞ? どうしたわけだ?
「あっ!」
思い出した! 昨日のうちに、全部送っといたんだった!
アホ―
断じて突っ込まれたんじゃないよ。早起きのカラスが挨拶しただけさ、きっと……
「君が、ジェラード=ウォルトン君かね?」
目の前の怖そうなおじさんが、じろじろ僕の顔を見つめてる。なんだろう、何かついているのかな? そっと顔をなでてみるが、何もついている感じはしない。それとも服装が変だったかなぁ?
「は、はぁ」
爺さんの頼まれ事って言うのは、この怖そうなおじさんに、爺さんから預かった『筒』を届けること。朱雀領の中央から南部まで、結構な長距離だったけど、爺さんが手配してくれた『特急』のおかげで、あっという間だった。もうすこし、あちこち回りながら来たかったけど、急用だから仕方ない。
その『筒』は、もう渡した後なんだ。でも、目の前のおじさんは『筒』から取り出した紙と僕の顔を何回も見比べて、黙りこくっている。
―――『ウタガイ』
「そうか、間違い無く本人なんだね?」
「は、はい」
んー。なんかこう、圧迫感があるって言うか、息が詰まりそうになるね。こういう気難しそうな人の前って。
「では」
「はい?」
そう言うと、おじさんはいきなり椅子から立ちあがって、僕に最敬礼をした。
「あ、いや、その僕は別に……」
「ジェラード=ウォルトン殿!!!」
「はいぃぃっ!」
あたふた慌てる僕を尻目に、おじさんは叫ぶように言った。
「南部巡察官庁長官、李 羅山の名において汝に『願う』!」
「え、ちょっと!?」
「直ちに南西部の地方都市を巡り、『観光』してきてもらいたい!」
「は?」
「いかんかね?」
―――『キタイ』と『オソレ』
今までの勢いが嘘のように、おじさんは、僕の答えを恐る恐る待っているようだった。
「いえ、観光は爺さんから……、いや、北条さんからも進められてたし、別に場所はどこでも僕の仕事に支障は無いですから」
「そうかね! 行ってくれるか!」
―――『ヨロコビ』
まさに、飛び上がらんばかりに喜んで、おじさんは僕の手を取って、大げさに握手をした。腕が取れそうで、痛かった。
しかし、巡察官庁って、観光旅行の代理店みたいなこともやってるんだねぇ。初めて知ったよ。近頃は化け物が多くなって、そっちの仕事も忙しいだろうに。
鬱蒼と繁る森林を歩いていく。天気もいい。木漏れ日の中を歩くのは、実に気分の良いことだ。前を歩くのは、巡察官のお姉さん。ショートカットの髪は、やっぱし、戦闘に備えてるのかな? きれいな人なのに、化粧気がないっていうか、なんか男っぽいなぁ。
「こちらです!」
巡察庁のお役人自らの観光案内なんて、凄い贅沢な旅行になっちゃった。でも、この人は、(たしか内藤さんって名前だったと思う)新人の人みたいだね。旅の最中ずっとガチガチだ。もっと、気楽で良いのに。
「こちらの祠が、ここらへん一帯の結界を支えているのであります!」
「へえ、ずいぶん古いね?」
手を軽く触れる。暖かい光が僕の中に流れ込んでくるような感じだ。
―――『アタタカイ』
「はっ! 時代は数百年と聞いております!」
苦笑いするしかないじゃないか。ずっとこんな感じなんだもの。とてもじゃ無いが、美人のツアーガイドさんと旅行って雰囲気じゃない。
―――『ケッカイ』を『ナオス』
「観光なんだからさ、もっと楽しく出来ない?」
「も、申し訳ありません! ご気分を害されたのなら謝ります。しかし、自分にはこれが精一杯であります!」
―――『イフ』と『アセリ』
「まっ、仕方ないか」
ため息をつく。折角の古代の名所旧跡巡りも、これじゃあ、楽しさも半減しちゃうよ。かと言って、追い返すのもかわいそうだし、どうしたもんかなぁ?
「ジェ、ジェラード様!!」
「その『様』って言うのやめてくれないかな? ジェルで良いよ」
「も、申し訳ありません! しかし、あっ、アレを!」
何かただならぬ様子だったから、僕も内藤さんの指差すほうを見てみた。
がさがさ
ちょっと離れたところにある叢が、がさごそ動いてる。何かがいるんだろうか?静かに近づいてみる。
「おっ、お気をつけ下さい!」
内藤さんは、ホントいちいち大げさだねぇ。
「大丈夫」
―――『コワイ』もの『ジャナイ』。
そう、何も怖がる必要は無い。
ガバァッ!
「ぎゃっ!」
内藤さんの短い悲鳴。
「わぁっ!」
つづいて叢から出てきた『?』の悲鳴。
―――『オンナノコ』
それは、僕の腰ほども無い、おかっぱ頭の可愛らしい女の子だった。
「君、この辺の子?」
僕は、口をぱくぱくさせて、腰を抜かしている内藤さんをほっといて、女の子に近づいていく。
「た、助けておじさん!」
ずっと走ってきたんだろうか、息を切らせている。しかし、おじさんはないだろ。
「僕は、これでもまだ二十歳(ハタチ)だよ。お兄さんって呼んでくれなきゃ」
「おうちが、おとうさんが、おかあさんが、みんなが……」
僕の反論も、耳に入らない様子で、うわごとのようにずっとそればかり繰り返す。泣きはらした目から、大粒の涙が際限無く流れた。
―――『ゼツボウ』
「何があったんだ!」
内藤さん、復活。しかし、泣いてる子どもに、そんな怒鳴っちゃ……
「うわああああああん!」
「あ!?」
それ見たことか、座り込んで、うわごとすら喋れなくなったじゃないか。
「あー、だめだめそんなんじゃ。君は下がってて、僕に任せてよ」
「すみません」
―――『シツボウ』された
内藤さんまで、しょげ返って泣き出しそうだ。仮にも巡察官がこんなんでいいのかなぁ。ま、だから僕の案内なんてことやってるんだろうけど。
「ねえ、どうしたの? お兄さんに言ってみてよ。黙ってたんじゃ分からないよ」
「う、ぐっ、うわあん」
なかなか、泣き止まない。うーむ、どうしたもんかな? 横に回って背中をなでてやる。
―――『バケモノ』が『ミンナ』を『コロス』の
「そうか」
どうやら、急がないといけないな。
―――『ケッカイ』が『マニアワナイ』
「内藤さん!」
「はい! なんでありましょうか!」
「この先にある村が、今襲われてる」
「なんと!」
「僕は、先に行ってるから、内藤さんはこの子を連れて、応援を呼びに行ってください!」
「了解しました!」
僕は走る。とにかく、走る。
行かなきゃいけない。
―――『ミギ』
―――『ヒダリ』
―――『ヒダリ』
道には迷わない。あの子が来た道を逆に辿っているのだから。
走る。
間に合わないと、人が、苦しむ。
走る。
人が、死ぬ。
走る。
人が、悲しむ。
走る。
足が痛い。わき腹が痛い。運動不足がたたったかな?
走る。
呼吸が苦しい。空気が薄い。
走る。
汗が、全身から吹き出す。
走る。
痛みも感じなくなっていく。
走る。
とにかく、
走る。
行かなきゃ……
目の前に広がる惨状。
『影』の群れ。人間だったものの残骸。血の海。
村を包む結界の外側だから、突然の襲撃に逃げ遅れた人々だろう。多分、あの子の親もその中にいる。結界に逃げ込んだ人々が、内側から反撃しようとしている。手に持ってるのは、猟銃。さすがは朱雀公領。こんな田舎にも、『力』によらない飛び道具がある。でも、『力』を持たない人間が撃っても、効果があるかどうか。
―――『ケッカイ』が『モタナイ』
目を転じる。村の結界が揺らいでいる。『影』の放つ邪気が、ささやかな結界を侵しつつあるんだ。村人達の顔色が、さーっと変わっていくのが、遠目にもはっきり分かった。
―――『マニアワナイ』
「僕が結界になるしかないな」
迷わず、また、走る。目指すは、『影』の群れの先頭。村の結界の端。
「ぜぇぜぇ、それ、貸して!」
唖然とする、村人から銃を半ばふんだくるように取り上げる。
「なんだ、お前」
無視する。それどころじゃないんだ。残弾数を確認。あと、十発。
「村の、集会所に逃げてて! もうすぐ、この結界は破れる」
息が苦しい。心臓が早鐘を打つ。
「んな、バカな……」
「悪いけど、余裕無いんだ。集会所に、簡易結界があるだろ、気休めだけど、無いよりましだ。早く行って。じゃないと撃つよ」
銃口を、村人に向ける。
「ひやぁぁぁぁぁっ!」
転がるようにして走っていったのと、『影』が結界を破るのは、ほぼ同時だった。
「あと、十発」
対して、相手は十数匹。五六発足りない計算だ。
ガオオオオオオオオオオオ
耳をつんざく、雄たけび。先頭になって突っ込んできたのは、熊のような身体に、豹のような頭のついた『影』。あとに、同じようなのが四匹続く。
―――『ネラウ』
近づくにつれて、その輪郭がいっそうぼやける。照準が定まらない。
―――『コメル』
構わずに、一発撃つ。その弾丸は、先頭のヤツの肩をかすって、後続の『影』達の中心に着弾した。
「人間だと、そこでひるんで隙が出来るんだけど」
『影』相手に、それは願うべくも無い。あと、九発。でも、怒り狂った『影』はどうやら僕を完全に攻撃対象にしてくれたらしい。獰猛な獣の目が、睨みつけてる。僕は身を翻し、村から、『影』を引き離しにかかった。森へ、走る。
ガアアアアアアアアアア
身体の芯から縮み上がるような咆哮。『影の長』だね。一回りでかい図体のヤツだ。ゴリラのような隆々とした身体に、蛇の頭。目がぬらぬら光って僕を見ている。開けた口がワニのように裂けていた。『影の長』は群れ全体そのものだ。全ての『影』が、僕に向かって突っ込んでくる。
―――『ゾウオ』『ゾウオ』『ゾウオ』『ゾウオ』『ゾウオ』『ゾウオ』『ゾウオ』『ゾウオ』
「あったれぇ!」
こんだけ沢山いたら、どれかには当たるだろうと思って、振り向きざま、よく狙いもせずに二発撃ち込む。
―――『チカラ』
ギャアアアアア
ゴアアアアア
グアオオオオオ
断末魔。三匹ヒットしたみたいだ、ラッキーだね。これで、さっきのハズレは帳消しだ。
ガアアアアアアアアアア
咆哮。本気で怒っちゃったのかな? その叫びに呼応して、他の『影』も吠え出す。
一瞬、奴らの注意が僕からそれた。その隙に、手近な木の影に隠れる。
「ぜぇぜぇ」
息が上がる。やはり、運動不足は深刻な問題だ。皆さん、お外で遊びましょう。
『影』の様子をうかがう。
―――『イカリ』『イカリ』『イカリ』『イカリ』『イカリ』『イカリ』『イカリ』『イカリ』
僕を血眼になって探してる。そりゃそうさ、自分の一部を殺されたんだ。どうやら、村のことはうまく忘れてくれたらしい。今のうちに、観察観察っと。
まず、さっき先陣斬って突撃してきた熊の身体に、豹の頭のヤツが残り二匹。トカゲの頭に、蛇の尻尾、野犬みたいに四つんばいで足が速そうなのが二匹。蛇の身体に、人の顔がついてる不気味なのが四匹。蛾の羽が生えた目玉としか言いようがないのが三匹。ゴリラの身体に、蛇の頭で、ワニみたいな口の『影の長』。全部で十二匹。
対して、残弾七発。すんごく足りない気がする。
木の影から飛び出しざま、一発撃ち込む。
―――『チカラ』
キュウルルルルルル
空飛ぶ目玉、一匹撃墜。残り六発。
「僕はこっちだよん!」
咆哮。一斉に襲ってくる。
で、走って逃げる。
内藤さんに頼んだ応援が、こちらに向かっているはず。なんとか、そっちのほうに誘導していくしかない。
ギャンギャンギャン
「その速さ、反則だよぅ」
トカゲ犬が二匹、僕の前に回りこんで、足止めをする。犬のスピードに僕が勝てるわけ無いだろ!
もったいないけど、即座に二発、それぞれの眉間に撃ち込む。ここで立ち止まったら負けだ(と思う)。
残り、四発。
走る。
さっきの祠が見えてきた。
ついでに、内藤さんと女の子も。
って、おい!
「何やってんのさ!?」
遠くから呼びかけるんだけど、反応が無い。こちらを見向きもしない。なんか、ある一方を見つめて、固まってんだよね。その視線の先を追う。
「うそっ!」
『影の長』その二だ。本体だけのところを見ると、発生して間も無いのかな。僕の後ろから来るヤツとおんなじ、ゴリラ蛇だ。
―――『ホコラ』『コワス』『ケッカイ』『コワス』
狙いは、祠だ。あそこ壊されると、ここら一帯の結界が消滅する。普通は、近づくことすら出来ないハズだけど、今は、さっき壊された村の結界を補修するために、『力』が分散して弱くなってるんだな、きっと。
「なむさん!」
走りながら、内藤さんと女の子の前の『影の長』を撃つ。
「あれ?」
はずした。走りながらじゃ、難しいよな。
―――『マガル』
ガガアアアアアアア
どこをどう跳ね返ったのか分からないけど、ヒット! 残り三発ね。
「スミマセン!」
ほんと、返事だけはやたら元気いいよなあ。
「あの、応援を呼びに行こうとしたら、あれが出てきて、この子を守ろうとしたら、逆に吹っ飛ばされちゃって……」
足を怪我してる。ひどいな。骨折してるかもしれない。この怪我でよく立ってられる。隣の女の子は、泣きじゃくってるけど怪我は無いみたい。この辺はさすが巡察官ってとこかな?
そっと、傷に触れる。
―――『イヤス』
「大丈夫かな?」
「は、はい」
なんか、ぽーっとした顔しちゃって、どうしたんだろ内藤さん。
「それは良かった。なにしろ、後がつかえてるんだ」
「え?」
僕の言葉に、内藤さんは、自分の状況をやっと把握したようだ。僕らは今、総勢九匹の『影』ご一行に囲まれている。
「その子、頼んだよ」
「はい!」
凛とした、いい答えだ。
―――『シ』
そう、申し訳無いが、ご一行には消滅してもらおう。
振り向くと同時に、人頭の蛇二匹が飛びかかってきた。
容赦無く、撃ち抜く。残弾一発。
残り七匹。
―――『シ』
それは、僕ではなく、彼らにやって来る。
狙うは『影の長』。
核を失えば、その他は自然消滅する。
僕の周りだけ、時間がゆっくり流れた。
飛びかかる豹頭、人頭の蛇、飛行目玉。
その背後で、吠える『影の長』。
女の子を抱きしめて、身体を堅くする内藤さん。
引き金を引く。
弾丸は、吸い込まれるように、
飛行目玉の一匹を撃ち抜いた。
おおおう。この土壇場で、やってもうた。
―――『ハキョク』
一瞬だった。
『影』は、かき消えていった。
あらまあ、『影の長』の本体って、あの目玉だったのね。いやあ、結果オーライというかなんというか。とにかく、助かったぁ。
「ジェラード様、大丈夫ですか?」
「疲れた」
プッ
断じて、決してそんな下品な音じゃないよ。内藤さんが、急に吹き出したんだ。
「? なんかおかしい?」
「いえ、安心しました」
―――『シンキンカン』
いつのまにか、女の子は内藤さんの腕の中で、すやすや眠っていた。この子も、安心してどっと疲れが出たんだろう。
その晩は、女の子の村に泊めてもらった。ご馳走が出るわ出るわ。残すのは失礼だから、全部食べたんだけど、おかげで動けなくなってしまった。内藤さんによると、この地方では食べきれない量を出すのが、おもてなしの礼儀らしい。
「なら、食べきった僕はひどく失礼なことをしたのかな?」
内藤さんにそう、聞いたら、
「いえ、ただの食い意地はった変な人です」
だってさ。
「この手紙を持ってお前さんの所に来た若者が、ジェラード=ウォルトンと言って、わしがお前さんにやれる、唯一にして最高の『応援』じゃ。ジェラードは、わしの甥っ子に当たるんじゃがの、極めて特殊な『力』を持っとる。『力』を『自分では制御できない』んじゃよ。そのかわり、強さは折り紙つきじゃ。保証する。なあに、こやつを一番被害が多い区域に『観光』に行かせればよい。あとは、勝手にやってくれるじゃろ。自分でも分からんうちにな。扱いは『朱雀公直属の特級巡察官』と言うことで頼む。証明書は同封した。
本当は、わしが行きたいんじゃ、じゃが、分かってくれ朋友よ。
朱雀公 北条凰斉」
『観光』:巡察官庁における隠語。独立自由作戦行動を意味する。それを許可された人間は『観光者』と呼ばれる。
(久遠百科辞典より)
「ネタ、あんまし浮かばないなぁ」
アマチュア小説家、ジェラードの春は過ぎ行く。
お遊びで書いた外伝ですが、いかがでしたか
もしも、リクエストがありましたら、続編書きます。
なかったら、書きません。(キッパリ)